藤川 直人(fujikawa naoto)
ライター
(ご挨拶)
万年筆歴は約20年になります。
始まりは、転職の際に同僚から送られたことでした。
せっかくもらったのだからと使ってみたら、
これが実に気持ちよく書けるのです。
以来、万年筆の魅力にどっぷりと浸かり、
仕事でも日常でも使い続けてきました。
かつては万年筆で字を書きながら、
月に1~3冊大学ノートを使い切っていたこともあります。
本業がライターという特質上、取材先で字を書く、
その時に万年筆を使っていたのです。
しかし、外出時にノートパソコンを携帯することが半ば当たり前となり、
万年筆を使用する機会が徐々に減っていきました。
せっかく書く仕事をしているのに、
ビジネスのシーンで万年筆をなかなか登場させられないのは、
なんとももどかしいものがあります。
とはいえ、万年筆を使うことがなくなかったかと言えば、
決してそんなことはありません。
今は日常生活で万年筆を使うことが増え、
仕事の道具から趣味の道具としての側面が強まりました。
趣味として使っているのだからと、
仕事ではやや手を出しづらかった。
さまざまなインクを楽しむ
という面白さも味わえるようになっています。
何よりお伝えしたいのは、仕事で使おうが、趣味で使おうが、
万年筆は有用で楽しい道具であるということです。
持つ人に、大きな楽しみと喜びを与えてくれます。
また、万年筆を楽しむのに、
必ずしもヘビーユーザーである必要はないと持っています。
万年筆の楽しみは、決して書くことだけに限らないのではないか。
そう捉えるようになっています。
例えば、眺めているだけで楽しくなることもあります。
時には、ファッションあるいはステータスシンボルとして、
胸ポケットにお気に入りの一本を刺す。
そんな使い方も一興です。
あくまで気楽な楽しみとして。
万年筆を手に取ってみませんか。
万年筆が一本あるだけで、毎日がもっと豊かになるはずです。