【万年筆】中川屋 トライアングル万年筆 デコペン絆

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今回ご紹介するのは、中川屋の「トライアングル万年筆 デコペン絆」です。もしかしたら「中川屋? あまあり聞いたことないな」と思ったかもしれません。確かに、パイロットやプラチナ、セーラーのように全国に販売網を持つメーカーとは異なります。しかし、知る人ぞ知る存在なのです。

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このペン先を見よ


中川屋は「手書き」と、手書きが生み出す「個性」をとても大切にしており、特に注目されているのが、ペン先です。先端が曲がっており、一般的な万年筆とは異なります。なんとなく書きにくそうに感じるかもしれませんが、書く分には何の支障もありません。他の万年筆と同様に、書けます。ただし、角度と筆圧を変えることで、一つのペン先で太字と細字を自由に書き分けることができるのです。万年筆はもともとそうした性質を持ったものですが、中川屋の「トライアングル万年筆 デコペン絆」の場合は、もう一つ上の段階でできると思ってください。

デコペン絆については以前から耳にしていたのですが、実際に手にしたのは実はごく最近です。取扱店に行き、お店の方に試し書きさせていただきました。初めて使った時の感想は「おお、なんだこれは」でした(笑)お店の方からは事前に「少し驚くかもしれませんよ」と言われており、万年筆を10年以上も使い続けて驚くことはないだろうと思っていましたが、驚きました。こんなに線に強弱がつけられるとは。想像を超えていましたね。

 

特徴ある万年筆なので、一般的なペン先の万年筆に慣れているほうが、むしろびっくりするかもしれません。ただ、特徴はすぐにつかめますので、後は書くことを楽しむだけ。ペン先を寝かせて書けば太字に、立てて書くと細字になります。かなりの程度で太さの調整が可能で、かつ毛筆のようにトメ・ハネ・ハライが表現できます。ただ、毛筆とは異なりペン先はとても硬いです。ボールペンや鉛筆で強く書くことに慣れている人が持っても耐えられるように設計されているそう。この意味で使いやすい逸品と言えるかもしれません。デコペン絆の特徴を利用して、絵を描く人もけっこういるようです。

線に強弱をつけ、個性あふれる文字を書く

これだけの万年筆なのですが、デコペン絆は一本3667円ととてもリーズナブルな価格で販売されています。万年筆にはコンバーター、インクカートリッジ6本、専用化粧箱が付属されているので、とてもお得と言えます。万年筆の色は、赤、黒、銀があります。どの色も良いですが、私は赤にしました。深い赤色で高級感があります。

中川屋は東京都北区赤羽に本社を構えるメーカーで、以前は小売りも行っていましたが、現在は製造とネット販売に特化しています。デコペン絆は中川屋から直接ネットで購入するほか、取扱店で購入が可能です。取扱店は都内を中心に、大阪、福岡、北海道などにあるようです。大きなところでは、伊勢丹新宿本店や東急ハンズ銀座店が挙がっています(詳しくは同社HPまで)。私は、東京都赤羽の文具店ラッキイ堂で購入しました。

デコペン絆は多彩に個性を演出することができます。線の強弱をつけるのが楽しくて、ついつい踊るような筆致になるかもしれません。ぜひ自分らしい字を綴っていただければと思います。

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