最近価格に関する話題が多くて恐縮です。プラチナ万年筆がこのほど、価格改定つまり値上げを発表しました。新価格で販売されるのは、2025年6月1日の注文分からです。プラチナ万年筆は価格改定について、「諸資材、原料の値上げ」、「その他経費の高騰」を挙げています。
価格改定される商品リストには「PNB-15000」シリーズが載っています。PNB-15000は「#3776 センチュリー」です。現行価格20,000円が新価格28,000円（税抜き、以下価格は表示はすべて税抜き）！ 何と言うことでしょう。かつては10,000円で買えた#3776 センチュリーが、15,000円になり、20,000円になり、とうとう約3倍の28,000円になったのです。
2025年2月1日にセーラー万年筆もプラチナ万年筆と同様の理由で価格改定を実施していました。その中で、プロフィットスタンダードが16,000円から20,000円に値上げされました。2024年10月にはパイロットコーポレーションがカスタム74を新価格を16,000円から20,000円としていたので、これで国内大手3社のフラグシップモデルが20,000円に統一されたかと思った矢先に、プラチナ万年筆が#3776 センチュリー28,000円になったのでした。
もしかしたらこの先、セーラー万年筆とパイロットコーポレーションが足並みをそろえて、プロフィットスタンダードとカスタム74を28,000円にするかもしれません。28,000円すなわち税込み30,800円です。かつては1万円台だったフラグシップモデルを3万円出さないと買えない時代になってしまうのか……。
なお、一部では買うなら今のうちという声が上がっていますが、それは確かにその通りなのですが、そもそも安い買い物ではありません。現状、物価高に比べると賃上げは微々たる程度にとどまっています。一方、万年筆はもちろん、他の商品も価格上昇が続いています。という状況なので、今ならまだ安いからと、安易に買いに走って良いものなのか、判断に迷うところです。
さまざまなことを総合的に判断しないと、痛い目に遭いそうです。買い物はどうぞ慎重に。
