夕方6時を過ぎれば、虫の声が聞こえてくる。 耳を澄ますと、人の声、足音、物と物とがぶつかる音が混じって聞こえる。 なんと心地いいのだろう。 今私はとても豊かな時間を過ごしている。 目を閉じると、これまでの、 ここまで来た道がふと思い出され、 自分が思っている以上に、 恵まれた幸せな人生を歩んでいる。 今この瞬間がうれし...
万年筆をテーマにしたオリジナルのエッセイ、その他の文章です。四季の風景写真などもお楽しみください。
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夏休みが始まりましたね。この時期、書店に足を運ぶと目にするのが、課題図書と感想文の書き方の類の本です。夏休みの宿題の最難関の一つと言えば、読書感想文でしょう。そして、課題図書と感想文は本嫌いや読書離れ、あるいは作文への嫌悪感を醸成するもっとも効果的な手法だと個人的には思っています。興味の持てない課題図書を読むだけでもか...
今回ご紹介したいのは、国内三大メーカーの一つ、パイロットコーポレーションのプラグシップモデル「カスタム」です。1918(大正7)に株式会社並木製作所としてスタートしたパイロットは2002年に東証一部への上場。資本金23億4072万8,000円、売上870億9600万円、従業員数約1000人と、文具業界では最大規模の会社...
文章の練習をしていると、少し慣れてきたころに、語尾が単調になるという悩みが出てきます。日本語は語尾が豊富とは言えない言語です。放っておくと、だ、である、です、ますの連続になってしまうのは、ある意味で仕方のないことでもあります。しかし、対処法がないわけではありません。工夫次第で文章表現を豊かにできます。今回は工夫の仕方に...
ペリカンのスーベレーンをM600と800で二度も取り上げたにもかかわらず、キャップのことにほとんど触れていなかったことに気付きました。キャップは万年筆の個性を表すのに非常に重要な部分。中でも、スーベレーンは大きな特徴があります。これを話題として取り上げなかったのは、うーん、なんということでしょう。。。今回は改めてスーベ...
文章の題名(タイトル)をつけるのが苦手という人が多くいるようです。この場合のタイトルとは、キャッチコピーのように巧みな言葉や切り口で興味を引き付ける類のものではありません(キャッチコピーについては、別途どこかで取り上げたいと思います)。あくまで文章を通じ何を主張したいか明示するためのものです。新聞記事の見出しが近い概念...
春の陽だまりを歩いていると、 ふと思い出す光景があります。 それは、見知らぬ新しい場所でオロオロしている自分であり、 ちょっと年を取って多少厚かましくなったけれども 相変わらず、見知らぬ新しい場所でオロオロしている自分。 何のことはない、 いずれも、期待と不安を胸に抱いている入学式の風景なのでした。 日本人にとって春は...
今回ご紹介したいのは、ペリカン(独)のスーベレーンM800(緑)です。ペリカンは万年筆の王道中の王道、それもスーベレーンの緑と言えば、高級文房具のアイコンのように扱われることもしばしばです。国内でも知名度は圧倒的に高く、スーベレーンを持っていれば、すぐにそれと気づいてくれるはずです。持ってうれしい、もちろん、書いてうれ...
文章といえば「起承転結」を真っ先に思い浮かべると思います。文章は起承転結で書くものだ、くらいに考えられているのですが、一方、起承転結とはどんなものかをはっきり答えられる人は意外と少なと思います。まともに習ったことすらないのが普通でしょう。もしかしたら、確か「春眠暁を覚えず」で習った、という人がいるかもしれません。しかし...
今回ご紹介するのは米クロスのボールペン「センチュリーⅡ」です。ここでは基本的に万年筆を扱いますが、それ以外でも紹介したい筆記具及びブランドがいくつかあります。その中でクロスを取り上げます。 アメリカ最古の高級筆記具メーカー クロスの歴史は古く、1846年に「クロス・ペン・カンパニー」として設立されました。設立当初から新...
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