【エッセイ】夏服と万年筆。

このごろますます暑くなってきましたね。
6月は、衣替えの季節でもあります。
人によっては5月の中旬も過ぎれば上着を着なくなるのですが、
私の場合はどうしても暑くて仕方なくなるまで上着を着ます。

というのも、万年筆(に限らずボールペンも同様なのですが)は、
内ポケットから出して使いたいと思っているからです。
まさに文字通り身につけている状態で
さっと取り出し使うのが、なんとも心地良いと思うわけです。
(あくまで個人的な感想で、
 他者の目からどう映っているかは、一旦置いておきます)

もちろん、そこには利便性の問題もあって、
いつでもどこでも万年筆が取り出せるというのはやはり便利です。
安心感すら覚えます。

ところが、上着を着なくなると、万年筆のしまうところがなくなります。
胸ポケットにでも差しておけばいいだろうとの意見もあるのですが、
サイズの問題もあり、少し大きめの万年筆だと収納できなかったりします。
しかもこの頃のシャツは胸ポケットのついていないのもけっこうありますから、
ちょっと注意しなければなりません。
さらに、夏用の上着の中には、
内ポケットも胸ポケットもないものもあり、これもまた注意が必要。
つまり、夏場に万年筆の持ち運びは、少々面倒だったりするのです。

それでもやはり万年筆を持っていたい。
慌てて羽織った上着に内ポケットも胸ポケットもないのなら、
右手側のポケットにでも差しておきます。

夏でも、いつでもどこでも万年筆を取り出す喜び。

万年筆のある風景。

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