【エッセイ】とどめておきたい風景を書く理由

知らず知らずのうちに、いい風景と出会う時があります。
それは、風景というよりは、瞬間瞬間の
ほんのふとした個人個人の「思い」であることが多いかもしれません。

いつもと同じ道を歩き、同じ景色を見ているはずなのに、
違って見える、違って見えるように感じる。
ちょっとした感動を味わいます。

時にはふと、昔のことを思い出します。
と同時に、次はああしようこうしようと未来を思い描くこともあります。
一種の心象風景とでも言うのかもしれません。

そうした「風景」を大事にしたくて、言葉(エッセイ、コピー)にしています。
実はすべて万年筆で書いています、と言えればいいのですが(笑)
見ての通り、パソコンで書いています。

ただ、メモ書きは万年筆を使うことが多いです。
世代的に手書きで育っているので、
メモ書きから勢いに乗って文を書いて、
清書はパソコンで、ということもあります。

頭に浮かんだことを文字にするというのは、
おそらく多くの人が感じておられるように非常に隔たりがあります。
思い浮かんだことは、簡単には文字になってくれません。
なかなか時間もかかって、まとまりがつかないこともしばしばです。

そんな時、頭の中の思考を整理するのに役立ってくれるのが万年筆です。
独特のスラスラーとした、ペン先の滑りがとても心地よく、
浮かんだことを取りとめもなく具体的な文字に落とし込んでいくうちに、
文章は徐々に形になっていきます。
時には、メモの走り書きとはまったく無関係のことを書き出すこともあります。
万年筆で書いているうちに、別の思考がまとまる。
それも書く面白さの一つです。

だから、と多少強引にまとめますが、万年筆を持ちましょう。
万年筆を持って、いい風景と出会い、書いてみる。
人によっては描いてみる)
文字や絵にとどめておく。

あなたの毎日に万年筆を。

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