【エッセイ】雨に思う

冬の雨はとても厳しい。
身を切るような風がふく中、雨が降る。
手袋なしで傘は持てず、
服も足元も手荷物も、すっかり濡れてしまう。

でも、どうしてか、私は雨をそこまで嫌いになれません。
むしろ、雨に、さまざまな特別な感情を抱いてしまうのです。

これはきっと、雨の多い北陸の地で育ったからでしょうね。

雨の日、さすがの関東も薄暗がり。
灰色のかかったような風景は、ふるさとの色に似ています。

留めておきたい風景がある。
人は思いながら綴りながら暮らしている。
万年筆のある風景。

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