【万年筆】ウォーターマン メトロポリタン エッセンシャル

今回ご紹介したいのは、
ウォーターマンの「メトロポリタン」シリーズです。
同シリーズは多様な色彩の万年筆を送り出しており、
私が持っているのは、限定色のパープルです。
限定色とは、製造期間が限定されているカラーのことで、
要するに製造本数が少ない、つまり、希少価値が高いということです。
万年筆は各メーカーとも、限定色や限定品を数多く出しており、
収集意欲をかき立てられるところです。

ウォーターマンはモンブランやペリカンほど知名度はないものの、
意外と使っている人が多いという印象を受けます。
その理由として、

・入手しやすい
・価格がリーズナブル
・デザイン性が高い

の3点が挙げられると推察できるでしょう。

百貨店やデパートはもちろんのこと、
ホームセンターや雑貨店のオシャレ文具コーナーとでもいうべきスペースにも
必ずと言っていいほどウォーターマンは並べられています。

価格帯はハイエンドモデルはあるものの、
1万円台で多様なシリーズがそろっています。

そして何より、デザイン性に優れ、いかにも万年筆という感じはまったくせず、
オシャレ文房具という雰囲気のものが中心です。
おそらく、女性人気の高いブランドではないでしょうか。

女性から男性への贈り物として選ばれることも多く、
実際、「彼女からもらった」という声を聴いたことがあります。
また、社内賞の副賞としてウォーターマンが贈られる例も見ました。
(いずれも万年筆ではなくボールペンだったのですが)

特にメトロポリタンシリーズは、手近な逸品として人気を博しています。

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発明からデザインへ、ウォーターマンの変遷

ウォーターマン メトロポリタン エッセンシャル

そのウォーターマンですが、
万年筆の発展において非常に重要な役割を果たしており、
歴史を紐解けば必ずと言っていいほどウォーターマンの「発明」に言及されます。
それは1883年に生み出された毛細管現象という仕組みです。
毛細管現象を用いることで、インクが漏れるのを未然に防げるようになりました。
現在、万年筆の毛細管現象を取り入れるのが当たり前となっていますので、
ウォーターマンがいかに大きな発明をしたかがわかります。

発明の背景として、
インクを契約書に落として商機を逸した
という逸話が伝えられています。
ただ、この逸話は1934年のウォーターマン創立50周年の際に、
同社の機関紙で語れたのが最初とのこと。
なぜ50年もの間、その逸話に触れられなかったのか。
少々不自然で、後付けの創作ではないかとも言われています。

とはいえmだからと言って毛細管現象を利用した価値が薄れることはありません。
また、毛細管現象以外にも意欲的な開発の姿勢を見せており、
例えば、クリップ付きのキャップなどもウォーターマンの発明の一つです。

元はアメリカのメーカーとして設立されたウォーターマンですが、
1926年に生産拠点をフランスに移しています。
1960年代に入ると今の「デザイン路線」が顕著となり、
1969年にはインダストリアルデザイナーを社内に迎えて、
エレガンス、パリ、ライティング・ジュエリーなどをキーワードに
万年筆のイメージを刷新するような製品を手がけることになったのでした。

その一つが、本ページでご紹介しているメトロポリタンシリーズです。

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ビジネス用、普段使いに優れているメトロポリタン

エッセンシャルについて、同社のホームページには以下の記述があります

持ち運びに便利でスマートなフォルムの「メトロポリタン」。ビジネスのシーンでも、エレガントな装いのおでかけにも、持つ人のスタイルを主張し、存在感を示します。シャイニーなニッケルパラジウムプレート仕上げのクリップとトリム、なめらかなラッカーを施したボディ、印象的なモチーフなど、緻密なディテイルが「メトロポリタン」の魅力です。

ウォーターマン メトロポリタン エッセンシャル
後半は訳語調というか、若干意味は取りづらいですが、
(何を言っているのか不明なのですが、、、)
雰囲気は伝わると思います。
上記の通り、細身なので持ち運びに便利で仕事でも使いやすいです。
色彩鮮やかなものが多いので、内ポケットからサッと取り出した時は、
「違い」を演出できるでしょう。

また、メトロポリタンは天冠(キャップの上部)の斜めカット
一種のアイコンとなっています。
胸ポケットに差しておくと、エレガントさを伝えられ、
優れた個性を持っていると言えるのです。

ペン先はステンレスのためやや硬めです。
その分、ボールペンなど硬い筆記具に慣れていたとしても、
大きな違和感なく使えると思います。
価格帯は世紀価格で概ね1万円~1万5000円ですが、
ネットで探せば1万円以下で手に入ります。
(万年筆を初めて購入する場合は店頭をおすすめしますが)
この意味でも、入門用にウォーターマン メトロポリタンを選ぶのは、
とても良い選択ではないかと思います。

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